最新のBMW車のノーマルデフは、デフ本体に装着されているリングギアが溶接となっています。
以前のモデルでは、ギアがボルト留めでしたので、容易に取り外しが可能で即、LSDの装着が実現出来たのですが、今は違います。
当社デモカー F30 320dの導入後、素晴らしいサスペンションキットは、完成しましたが、やはりLSDが無いと不安な場面があり、メーカーさんへ熱望していたのですが中々うまく事が進みませんでした。
まず問題となるリングギアの確保!他社や海外では溶接を切り離し、加工の上ボルト穴を開けて装着されている事も知っていましたが、純正ファイナルギアとの組み合わせ精度が心配で、メーカー側も躊躇するばかりで、進みません。
一旦は頓挫したこの開発でしたが、当社で投資をし、リスクをもちろん負う事を約束し、一から2個のギアを作り、純正品を一切加工する事をせずに、LSDの装着が可能となるよう、ギアの製作をメーカーに依頼ました。
実にここまで至るに1年半の歳月を要しました。メーカーが一番神経質になっていた、ギア間での音鳴りの問題も、かなりの時間を掛けて、確認して頂きましたので、異音など皆無となりました。
開発ドライバーの木下みつひろプロも、この出来栄えに賛辞を下さいましたし、この快挙はまさに世界初!です。
この記事が気に入ったら「いいね!」を押してね