オレンジウルフ ECDキット装着も無事終了し、これから車高をミリ単位で全て合わせていきます。
じつはこの作業が一番大変なんですが、全長式ダンパーの特権で車高をバネで無くダンパーケースで合わせられる為
やらなければ実に勿体無いし且つ重要な事なんです。
アライメント数値を正確に!ももちろんありますが車高を合わせる事により走りにプラス材料が一杯ありますので拘ってやっています。
こちらのデータは2017年にオレンジウルフ by SACHSキットを組ませて頂いた時のものです。
バネによる車高調整キットでしたので本来なら車高は合わせられるのですが、そうしますと何処かのバネにプリロードが掛かってしまいますので
敢えて4本共プリが掛からない様にセットアップしていました。(プリロードはハンドリングに影響を与えますので)
しかも当時はフロント17mm、リア23mmも下げていたんですね~
やっぱあの頃はまだ上質よりも見た目重視だったかもしれませんね!
そしてこちらが今回のアライメントデータとなります。
車高は4輪共メーカー基準値の3mm落としと致しました。
元来Mモデルの基準値は元々ベストな車高が設定されているのですが、逆に市販モデルでは車高が高い場合も多いんです。
ですのでこの3mmはとてもカッコ良くて上品でもあります。
今回も調整出来無いフロントキャンバー&キャスター以外は全てドンピシャな鬼アライメントと致しましたが
1点だけ気になるところが有ります。
それは前回2017年時よりもフロントキャンバー左右差が大きくなっている点です。
2017時は左右差が0度16分でしたが今回は0度29分になってしまいました。
やはり経過年数と走行距離も増えるわけですから致し方無いのですが、そこは多分フロントアーム交換で解決出来ると思います。
以前10万キロほど乗られたE90 M3の方のアーム交換をさせて頂いた際のアライメント数値は見事に解決出来ましたので!
こちらのお客様にも、お話させて頂こうと思っています。
追記
既にアライメントテスターを入れて早5年の歳月が経ちますが導入して本当に良かったと思っています。
何故なら前述の様な細かなお客様のお車の状態診断が出来、尚且つ経年変化も分かってしまうなんて何と素晴らしい事でしょうか!
車の内部はBMW専用テスターで診断出来ますが、お車の骨格はこれでないと把握出来ませんから尚更です。
良いサスペンションキット組んだらアライメント調整は必需品ですし、ノーマル状態でもアライメント調整する事により多くのメリットが生まれます。
車の安定性はもちろんですが、運転時の疲労軽減にも大いに役立ちます。
まさに1000万円の投資でしたが皆様のお役に立てますし、私達のセッティング技術の向上にも欠かせ無いものとなっています。
とても高い投資と思っていましたが、今では十分に納得出来る投資だと思っている次第です。
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