バルブスプリングコンプレッサーを使いいよいよバルブをバラして参ります。
バルブスプリングを縮め最上部のコッタを取りバルブを引き抜きます。
これを24箇所行うのは結構な労力と時間を要します。
バルブを外しますとこの様にバルブの通り道が見えますが
最上部に見える黒い物体がバルブステムシールです。
その材質はゴム状でして経年と共に硬貨してしまい弾力性が無くなり
丸でプラスチックの様になってしまいます。
そうしますとオイルが遮断出来無くなり、漏れたオイルが燃焼室に混入してしまいます。
これが所謂オイル下がりでして、酷くなるとマフラーから白煙を吹く様になってしまいます。
ですのでこのオイルシールを交換する事はとても重要です。
外されたバルブですが上に並んでいるのがエキゾーストバルブ
下に並んでいるのがインテークバルブです。
普通と言いますか、街乗り中心のお車ではインテークバルブにはテンコ盛りのカーボンが着いていて当たり前です。
ハイ丸で富士山の様にカーボンがベッタリと盛り上がっているのが普通です。
ところがこちらのバルブは、とっても綺麗でしてほぼカーボンが見られません。
これは本当に良い使い方をされている証拠ですね!
適度に高回転まで回されているお車では、こんな良い状態が保てるんですね!
昔自分のM3をばらした時もバルブが光っていました。
また真っ黒状態の4本のエキゾーストバルブは、圧縮漏れしていた1.2番の物です。
正常な燃焼をしているエキゾーストバルブは白っぽい茶色にカーボンが焼けて硬い塊りとなり付着しています。
外したバルブはボール盤に挟み込み、サンドペーパーで磨いていきます。
これを24本やるのも結構大変なんです。
特にエキゾーストバルブのカーボンは硬くて取るのに時間が掛かります。
そしてピカピカに磨かれたバルブ達です。
まさに輝きを取り戻し美しい限りです。
これだけでも性能が復活且つ向上される事が御理解頂けると思います。
オーナー様!見て頂いてますか~?
自分のお車の内部パーツ見られて如何ですか~?
時間は掛かりますがウキウキ気分でお待ち下さいね~!
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