昨日 BMW アルピナ E46 B3S のお車のエンジンマウントの事を書きましたが
本日はミッションマウントの件です。
あろう事か、ミッションマウントも壊れてました。
正直ここまで痛んでいるのは初めて見ました。
これではオーナー様は相当にドライブが不快であったのではないでしょうか?
今回たまたまエンジン不調となり、ご入庫頂きましたが
お客様自ら各部の見直しを!
のご指示を頂きましたがその訳がよ~く分かりました。
ヘッドガスケット(アルピナ専用品)を新品にし、遂にヘッドが載りました。
そしてここからが一番重要な作業となります。
ヘッドを留めるヘッドボルトは再使用はしません。
必ず新品を取り寄せます。(何故ならボルトは伸びて留まるからです)
伸びてしまったボルトを再使用しますと的確なトルクが掛かりません。
ヘッドを留めるボルトの均一なトルクこそが正確な圧縮を生み出す要因ですから最重要ですね!
また普通はボルトにオイルを塗って締め込むのですが
当社では常にこれを使って参りました。それは?
マイクロロン アッセンブリールブリカント
マイクロロン樹脂(フッ素加工物)を配合した機械組み立て用の潤滑剤。
エンジン組立て用に開発し、各パーツの摺動部分に指やゴムベら等で、薄く塗込み組み上げます。
(メーカーHPより引用)
ボルトに青く着いてますのが、マイクロロン アッセンブリールブリカントです。
更にトルクと共に重要なのが締め付け順序です。
メーカーの指示通り順番を守り適切なトルク管理をすれば、均一な圧縮が復活しますので!
そしてメカニック専務 自慢のスナップオン製トルクレンチです!
色々なサイズのトルクレンチを揃え適正なトルク管理を心掛けています。
また特筆なのはトルクと共にアングルも計測出来ます。
アングルとは回す角度の事でして30Nmを掛けた後、90度回転を2回行います。
昔はアナログなアングルゲージを使い2人掛かりでヘッドボルトを締めていましたが
これならもう1人で出来ちゃいます!
この記事が気に入ったら「いいね!」を押してね