ガルフストリーム BMWブログ

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BMW 再生&調整委員会 エンジン編の記事一覧

BMW アルピナ E46 B3S カムシャフト組み込み そしてバノス取り着け

カムシャフト組み込みですが、多分ハイカムなのか?

組み込みが結構大変でした。

整備マニュアルは有りますが、基本構造を確認しながらマーキングは欠かせません。

次にバノスの機構です。

こちらのエンジンではインテークのみのバノス機構となるシングルバノスです!

構造は至って簡単で電磁ポンプにより油圧を掛け、ギアが前後運動しバルブタイミングを変更しています。

この前後運動するギアがカムシャフトのギアと噛み合う様になっています。

ホンダのVテックとは違い、バルブのリフト量を変えるのでは無く、バルブオーバーラップを制御し

高回転でありながらも低回転時の快適性を損なわない様なBMW車らしい制御ですね!

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Posted at 2021/03/30 18:58:14コメント(0)

BMW アルピナ E46 B3S ヘッド 載りました!

昨日 BMW アルピナ E46 B3S のお車のエンジンマウントの事を書きましたが

本日はミッションマウントの件です。

あろう事か、ミッションマウントも壊れてました。

正直ここまで痛んでいるのは初めて見ました。

これではオーナー様は相当にドライブが不快であったのではないでしょうか?

今回たまたまエンジン不調となり、ご入庫頂きましたが

お客様自ら各部の見直しを!

のご指示を頂きましたがその訳がよ~く分かりました。

ヘッドガスケット(アルピナ専用品)を新品にし、遂にヘッドが載りました。

 

そしてここからが一番重要な作業となります。

ヘッドを留めるヘッドボルトは再使用はしません。

必ず新品を取り寄せます。(何故ならボルトは伸びて留まるからです)

伸びてしまったボルトを再使用しますと的確なトルクが掛かりません。

ヘッドを留めるボルトの均一なトルクこそが正確な圧縮を生み出す要因ですから最重要ですね!

また普通はボルトにオイルを塗って締め込むのですが

当社では常にこれを使って参りました。それは?

 

マイクロロン アッセンブリールブリカント

マイクロロン樹脂(フッ素加工物)を配合した機械組み立て用の潤滑剤。

エンジン組立て用に開発し、各パーツの摺動部分に指やゴムベら等で、薄く塗込み組み上げます。

(メーカーHPより引用)

 

ボルトに青く着いてますのが、マイクロロン アッセンブリールブリカントです。

更にトルクと共に重要なのが締め付け順序です。

メーカーの指示通り順番を守り適切なトルク管理をすれば、均一な圧縮が復活しますので!

 

そしてメカニック専務 自慢のスナップオン製トルクレンチです!

色々なサイズのトルクレンチを揃え適正なトルク管理を心掛けています。

また特筆なのはトルクと共にアングルも計測出来ます。

アングルとは回す角度の事でして30Nmを掛けた後、90度回転を2回行います。

昔はアナログなアングルゲージを使い2人掛かりでヘッドボルトを締めていましたが

これならもう1人で出来ちゃいます!

 

 

 

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Posted at 2021/03/28 19:51:58コメント(0)

BMW アルピナ E46 B3S 進行状況

 

ヘッドOHと同時に各部メンテナンスもさせて頂くのですが

本日はエンジンマウント交換から取り組みました。

その外れたエンジンマウントがこちらです。

左が外れたマウントでして右が新品のマウントです。

16年近くも使っていますと、ここまでつぶれてしまうんですね!

 

と言いますか、もう頭がもげてしまってました。

これではもうマウントとしての役目は皆無ですね

もしかしたらこれが原因でエンジンが異常に振れ

ヘッドガスケットが欠けてしまったのかもしれませんね!

ヘッド&バルブ清掃も終わり、ヘッドへのバルブの組み込みも完了しました。

後は乗せるだけですが、乗せるエンジンの土台作りをしないといけませんので

エンジンマウントから掛かっている次第なんですね!

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Posted at 2021/03/27 19:43:57コメント(0)

BMW アルピナ E46 B3S いよいよバルブばらしです!

バルブスプリングコンプレッサーを使いいよいよバルブをバラして参ります。

バルブスプリングを縮め最上部のコッタを取りバルブを引き抜きます。

これを24箇所行うのは結構な労力と時間を要します。

バルブを外しますとこの様にバルブの通り道が見えますが

最上部に見える黒い物体がバルブステムシールです。

その材質はゴム状でして経年と共に硬貨してしまい弾力性が無くなり

丸でプラスチックの様になってしまいます。

そうしますとオイルが遮断出来無くなり、漏れたオイルが燃焼室に混入してしまいます。

これが所謂オイル下がりでして、酷くなるとマフラーから白煙を吹く様になってしまいます。

ですのでこのオイルシールを交換する事はとても重要です。

外されたバルブですが上に並んでいるのがエキゾーストバルブ

下に並んでいるのがインテークバルブです。

普通と言いますか、街乗り中心のお車ではインテークバルブにはテンコ盛りのカーボンが着いていて当たり前です。

ハイ丸で富士山の様にカーボンがベッタリと盛り上がっているのが普通です。

ところがこちらのバルブは、とっても綺麗でしてほぼカーボンが見られません。

これは本当に良い使い方をされている証拠ですね!

適度に高回転まで回されているお車では、こんな良い状態が保てるんですね!

昔自分のM3をばらした時もバルブが光っていました。

また真っ黒状態の4本のエキゾーストバルブは、圧縮漏れしていた1.2番の物です。

正常な燃焼をしているエキゾーストバルブは白っぽい茶色にカーボンが焼けて硬い塊りとなり付着しています。

外したバルブはボール盤に挟み込み、サンドペーパーで磨いていきます。

これを24本やるのも結構大変なんです。

特にエキゾーストバルブのカーボンは硬くて取るのに時間が掛かります。

そしてピカピカに磨かれたバルブ達です。

まさに輝きを取り戻し美しい限りです。

これだけでも性能が復活且つ向上される事が御理解頂けると思います。

オーナー様!見て頂いてますか~?

自分のお車の内部パーツ見られて如何ですか~?

時間は掛かりますがウキウキ気分でお待ち下さいね~!

 

 

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Posted at 2021/03/21 18:45:58コメント(0)

BMW アルピナ E46 B3S 進行状況

ピストン上部清掃も大分進んで参りました。

それが終了しましたら今度はバルブを外していきます。

バルブを外すのにはバルブスプリングコンプレッサーといった工具を使うのですが

一人で行うにはヘッド自体がとても不安定となりますので

木製スタンドを今回は作りました。

これなら一人でも安心して出来ますね!

ホントメカニック専務は何屋か?よく分かりませんね?

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Posted at 2021/03/19 19:27:27コメント(0)

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